お菓子作りにとって「お酒」とは?
かつてほどバンバン入れることは少なくなりましたが、それでも香りや味に深みを出すためにお酒は必要な存在です。
よくお客様からいただく質問に「このお菓子はお酒が入っていますか?」というものですが。
例えば、うちは生クリームを立てる時にお酒を入れていますが、その量はというと、生クリーム6リットルに対してお酒は100グラム位。
5号のデコレーションケーキですと、1台におおよそ250グラム位かな?使う生クリームは。(これくらいかな、という感じで)
100×250/6100=約4g アルコールの量とすると、使っているお酒は『コアントロー40%」。4×40%×0、8(アルコールの比重です)=1.28g
まあ、計算上は1台あたりのアルコール量としては約1、3g位ってことになるんですが、お菓子におけるお酒の役割は先に述べた通り「香り」の部分が大きな役割を示すわけです。
生クリームに用いている「コアントロー」はオレンジ風味のお酒なので、オレンジの香りが際立ちます。お菓子には結構な割合で使われています。
一昔前にあった「サバラン」のようにラム者のシロップをひたひたに浸したお菓子とかはあんまりというよりほとんど見かけなくなりましたし、むしろお酒が気になるのはスポンジにお酒の入ったシロップを打って、という場合に感じるんじゃないでしょうか。
お酒入りのシロップを打っても時間が経てばアルコールは飛ぶので、香りだけが残る算段なんですが、その「香り」がお酒のアルコール分と思われてしまう場合もあるみたいです。
お店によって多少の違いはあるかもしれませんが、お菓子に用いられているお酒、アルコールの量というのが上記の位ですので、気になさらなくてもいいレベルかと存じますが、それでもやっぱり、という場合はご相談ください。出来うる範囲での対応をさせていただきます。
こちらが「コアントロー40%」(アルコール分が40%)です。