さて、製造スタッフ募集についてのブログも3回目。
なかなか、1回で書ききれないので3回目まで来ましたが、書いているうちにいろいろ書きたい事、伝えておきたい事が出てきて・・・・
面接の時に、
「どんな仕事をやりたいの?」
とも聞くのですが、割と多い答えが
「自分の学んできた事を貴店のお菓子作りに生かせるよう頑張ります。」
すごく、綺麗で良く聞こえるんですが、質問の答えになっていませんよね
「売れるお菓子を作りたいです。」
「お客様に喜んでいただけるお菓子を作りたいです。」
先ほどの答えよりは遥かにいいんですが、
「じゃあ、それはどんなお菓子をイメージしているの?」
と聞くと、ほとんどが答えに窮してしまいます。
意地悪しているようにとられるかもしれませんが、内容はどうであれ、そのお菓子を想像してイメージしている事が重要。別にその内容の良し悪しを問うている訳ではありません。
「この想像し、イメージする力がお菓子作りには絶対的に必要です。」
そのためには、経験ももちろん、普段からのお菓子に対する観察や、書物での勉強、インスタ等SNSのチェックなどなど。
そういった、一見直接関係無さそうな事の積み重ねがお菓子作りのイメージには必要です。
さて、本題ですが。
「当店で仕事をして身につく事はなんでしょう?」
毎日の仕事の中で、当然「お菓子を作る」事は身につくでしょう。特殊技術としては、
HPにもご紹介しておりますが、「キャラクターお絵描きデコレーション」。
このようなアニメを描くのが好き、という人ばかりならいいのですが(それでも何台もってばかりだとそれはそれで大変で)。
こういうデコレーションを綺麗に描けるテクニックを覚える事ができます。(細かい事は企業秘密なので・・・)
「どんな仕事を覚えておくと、将来の自分に役に立つのか。」
これも会社選びの重要なポイントですね。
さて、「働き方改革」が言われてもう2年近くでしょうか・・・
この業界も随分変わったと感じます。良い悪いは別にして、長時間労働も少なくなりましたし、休日も増えて、賃金や社会保険も充実してきました。
そのかわり、短期間で修行して技術を身につけようとかはできなくなりました。
会社も、その仕事の時間内で効率良くお菓子を作らないといけませんから、働いているスタッフが「毎日同じような仕事の繰り返し」的な事を言うのも仕方のない事です。
では、先日のブログの
「やりたい仕事はできないの?」
の答えですが、
「仕事が終わってから、自分の時間でやりなさい。」
突き放した言い方ですが、こうしか方法はありません。
コンテストやコンクールに出る人は、仕事が終わってから「自分の時間」で練習をし、大会に参加しています。そして、その結果を会社がフィードバックして給与に反映させたりします。
自分の時間で、自分がイメージするお菓子を作り、それを会社に提案して、採用してもらえたら、給与に反映してもらえる・・・
「自分の給与は自分で稼ぐ。」
会社から指示される仕事をやり続けていれば、それなりには給与も得られるかもしれませんが、独立はもちろん、チーフ格になろうと思えば上記の意識は必要です。
そのような開発や勉強の場所は、終業後の会社の工場を使ってもらっていいですし、材料の供与も考慮します。
難しい時代ですが、それだけに「やる人」と「やらない人」の差が大きくなるんじゃないでしょうか。
「ちなみに、当店ではこういう勉強等の強要は一切しません。」
仕事が終われば自分の時間。何をしようが会社は関知しません(警察等のご厄介になる事はやめろ、とは言っていますが)。
また、会社主催の飲み会等も一切ありません(稀に例外あり)。理由は僕がそういうのが嫌いだから。
冷たいとか言われそうですが、ただでさえ終業が遅くなりがちの業界。終わったら早く自分の時間を作ってもらいたいものです。
で、次回は「まとめ」で!(まだ続く!?)