さて、前回のブログの続きです。
今回は「求める人材像」と、「自分がやりたい仕事と現場とのギャップ」についてちょっと書いていきます。
さて、当店の「求める人材像」というと・・・
「自分でする仕事に対して、責任を持てる人」
ズバリ、これです。
僕は製造スタッフに対しては、仮に経験20年のベテランでも新卒1年目のスタッフでも「プロ意識」を持って仕事をしなさい、と伝えています。
もちろん、経験20年のベテランと新卒1年目のスタッフを同じで見る訳にはいきませんが、それぞれに任された仕事の出来不出来に対して自分でしっかり責任を持てるか?という事です。
それぞれで仕事の内容、量、質は当然違うわけですが、任せられたポジションをしっかり責任持ってやっていただかないと、毎日の現場は回りません。
もちろん、失敗もあるでしょう。1回聞いて全てできれば苦労はしません。ただ、失敗してもその原因をきっちり掴む事が大事で、それを解決する過程もまた菓子屋の仕事の面白さでもあります。
先の人材像の話に繋がりますが、
「失敗を人のせいにしない人」
上司に言われた通りにやって失敗したのなら、それはその上司の責任ですが、言われた通りに出来ない時は自分の責任。
「何が悪かったんだろう?」「どこが原因だろう?」これを突き止め、突き詰める姿勢がないと仕事もうまくいきません。この姿勢のあるスタッフには僕は基本とがめたり叱ったりしません。
次に、「こんな仕事したいのに違う仕事ばっかり」とか「こんな仕事するために入社したんじゃないのに」
結構こういう不満めいた事って、あるあるですよね。でも、
「会社の求める仕事と、自分がやりたい仕事は別」
なかなかこれがわかってもらえないというか(わかってもらえる努力が足りないのか)。
面接の時に僕は、
「ウチに入社して、何をしたいの?」
と必ず聞きます。
「お菓子作りです。」
まあ、その通りなんですが、本当にウチのお菓子を作りたいのかどうかがいまいちよくわからないケースも多いですよね。
例えば、本格的でカチッととしたフランス菓子を作りたいのに、働く所が見つからなくて、HP見てなんとなくここでいいかなあみたいな程でいくと、ちょっとしたつまずきで脆くガタッとなってしまいます。
少なくとも、1回でも当店に来てお菓子を買って、食べて見て「ここで働いてみたいなあ」という気にならないと、ですね。
「会社が求める仕事は、お客様が求めている仕事で、かつみなさんの給与等の原資となる仕事」
ここをしっかり理解しておかないと、入社してから自分自身が困る事にもなりますし、仕事や生き方に迷う原因となります。
では、
「ウチに入社しても、好きな仕事はできないの?」
この疑問については次回に。